部屋
番号 |
展示物 |
注目すべき点 |
1F
3号室 |
所有者不明の棺 |
王家の谷KV55号から発見された発見された棺です。ミイラ、棺ともに誰のものであるのかについて、謎とされています(ちなみに2008年年末のTVで、ザヒ・ハワス博士はKV55号はイクナトンの墓と言っていました。この墓からはイクナトンの呪術レンガも発見されているようですし、やはり、イクナトンが埋葬されていたのでしょうか?)。
注目すべき点は、以下のとおりです。
@KV55で発見されたミイラ(男性)は女性の埋葬方法で埋葬されたいた。
Aこの棺のカルトゥーシュが削られている。
Bこの棺はそもそも、イクナトンの側室キヤのものであり、キヤの棺を流用していると考えられている。
古代において、名前を消すということは、被埋葬者が再生復活できなくなってしまうと考えられていたわけで、被埋葬者に再生復活してもらいたくないと考えていたということでしょう。
しかも、男性を女性の埋葬方法で埋葬するなんて。。。謎です。。
棺の顔の部分も片目を残して壊されているし、名前も消されているしで、私的には考古学博物館の展示物の中で一番謎&怖い展示物です。
|
1F
10号室 |
子供のラムセス2世像 |
子供のラムセス2世をホルス神が守護しているという像。
(上記1F3号室を出たら左に進むと突き当たります)
注目すべき点は、子供のラムセスで、「ラムセス」という字を作っていることです。
つまり子供のラムセスは頭に太陽円盤「ラー」を冠しており、また、同時にアシ(水草)をかたどった物(ヒエログリフで「スゥ」)を持っています。子供は古代エジプト語で「メス」と言うので、「ラー」+「メス」+「スゥ」=「ラムセス」です。
|
《Osiris
Express》
|
1F
13号室 |
イスラエルステラ |
メルエンプタハ王の戦勝碑(海の民の侵略を防いだことを記念してつくられた)です。
このステラには海の民との戦いにおいて王が打ち破った敵の名前が書いてあり、その中に「イスラエル」の文字登場することです(王が打ち破ったとして記載されている敵の名前は、実際に戦った相手以外も含められており、この「イスラエル」という民族の名前も、王の権力の誇張のために実際には戦った事実はないにもかかわらず、ステラに含められたものです)。
「イスラエル」という民族名の登場は、このステラが最初なので、このステラが有名なのです。
ちなみに、肝心の「イスラエル」の文字ですが、たくさんのガイドさんが触っているため、ちょこっと照かっています。ステラの下の方を探してみてください。色の変わっている部分が「イスラエル」の部分です。
このステラはアメンヘテプ3世のものを流用したため、裏面を見てみると、アメンヘテプ3世の名前を見ることができます。また、アメンヘテプ3世の名前以外に、セティ1世の名前も刻まれています。セティ1世もアメンヘテプ3世のステラを流用したのでしょうか?
|
2F
27、37号室 |
中王国時代の墓からの出土品 |
●兵士の模型(2F37号室)
40人ずつのエジプト&ヌビアの兵士の模型が展示されています。
注目すべき点は以下の2点。
@エジプト人とヌビア人の肌の色。エジプト人は茶色、ヌビア人は黒で表されています。
Aエジプト人とヌビア人の持っている武器の種類。エジプト人は槍を持っている一方で、弓戦が得意だったヌビア人は弓&矢を持っています。
●漁の模型(2F27号室)
2そうの船(パピルスで作られた船)が引き網漁している場面。船の上にいる人たちもリアルですが、網にかかった魚もいろいろな種類が表現されていておもしろいです。
その他にも、古代の人々の生活がわかる遺跡(ビール作りをしている模型や、家畜の数をカウントしている模型)などがあり、かなり楽しい展示コーナーだと思います。
|
《Osiris
Express》
|
2F
ツタンカーメン
展示物 |
たくさん展示されています。黄金いっぱいです。有名なものも多いです。多すぎて、どこを見ていいのか分からなくなってしまいます。
そこで展示物を見る際の一つの見方として、「アマルナ時代」の名残りを探すという見方はいかがでしょうか?
たとえば、有名な黄金の玉座には、アテンちゃん(アテン神)が描かれています。またツタンカーメンの名前も改名前のもの(ツタンカーテン)も書かれています(詳しくはココ)。
さらにツタンカーメンの墓からの出土品には、イクナトンやネフェル・ネフェルウ・アテンの名前が刻まれているものがあります。展示品をよく見ると、ツタンカーメン以外のファラオの名前が発見できて、更に楽しむことができます(お気に入りの遺物はココ)。
|
《Osiris
Express》
|