遺跡
Top
《メレルカのマスタバ》 (地図はこちら)
メレルカは第6王朝のテティ王の大臣でした。メレルカさんの奥さんであるセスシェシェトはテティ王の娘さんです。このマスタバはテティ王のピラミッドのすぐ側につくられており、メレルカ夫妻と息子さんの3人の共同家族墓地です。とっても大きいです!
部屋数は31ほどあります!!(21がメレルカさんの、5が奥さんの、5が息子さんの)。広すぎるのでぐるぐるしていると迷子になりそうです。しかも暗い部屋も多いのでなんだか不気味になってきます。でもレリーフはとってもキレイにのこっています。
このお墓の入り口は南側にあります。通常お墓の入り口は東側です。本来は東側に入り口を作る予定でしたが、隣の墓(カゲムニ)を拡張したために、このお墓の入り口は南側に変更となったらしいです。その証拠にA10の部屋の東側の壁に柱が4本埋め込まれていて、北側2本の壁側にその跡が見られるらしいです。確かにA10の部屋には部屋の広さ(狭さ?)に割には柱が大きい(ってか柱が邪魔な)気がします。不自然な感じがします。
左の図のCセクションの主であるメリーテティさんはメレルカさんの長男ではありません。メレルカさんには前の妻との間にヘピアンクという息子がいたので。。セスシェシェトのBセクションにはメリーテティは彼女の長男という記載があるらしいです。
テティ王やメレルカの亡くなった後に、メリーテティは権力が弱まり、Cセクションの所有者はヘピアンクへと変わりました。その際に墓の名前が「ヘピアンク」へと修正され、後にヘピアンクが重職に着き、Cセクションがメリーテティに返還されました。メリーテティは「ヘピ王のピラミッド神官の調査官」という名前に改名するとともに、墓の中の「ヘピアンク」の「アンク」の部分を修正しているらしいです(う〜ん。。無理やりっぽい修正な気がしますが。。。)。
下の家計図は勝手に想像して作ってみました(ちょこちょこ間違っているかもしれませんが。。)
偽扉とメレルカの立像(A13)→→
最奥の列柱室にあります。偽扉中央の壁がんにすえられ、左足を前に出したメレルカの彫像です。死後もは食べ物やビールを受け取ることができるように、メレルカさんの像の前には供物卓が用意されていました。
沼沢地での鳥猟(A1)↓↓
パピルスを束ねた船に乗った男たちが鳥を捕獲している場面。パピルスの茂みではさまざまな鳥が飛び、河にはカバやワニが潜んでいます。先頭の男はマングースを使って鳥を捕まえようとしています。
ここまでの図&写真は「Osiris
net」さんからお借りしました。
カバと格闘中↓↓
メレルカのマスタバの外観です↓↓
前回行ったときには時間があまりとれなかったので、十分にぐるぐる出来なかったのです。。
←アヌビス発見!!!
アヌビスの横の文字は「メレルカ」って書いてあったのかなぁ??
なんとなく「メレルカ」の「ルカ」っぽい文字が見える。。。
次回行くときには1時間くらいはぐるぐるしたいな。。。
このページを作成するにあたり、主として「Osiris
net」および「図説古代エジプト1
「ピラミッドとツタンカーメンの遺宝」篇」を参考とさせていただきました。