クフ王のピラミッド クフの地平線〜   ギザのMap

●作った人:クフ
●年代:(第4王朝)
●本来の高さ:146.59m
●現在の高さ:138.74m
 
このページを作成するにあたり以下のHPより写真をお借りしました。
●「
Guardian's Egypt さん
●「
The Ancient Egypt Site 」さん
●「Keizo's Home さん

The Ancient Egypt Site》
 


↑Google Map

↑カフラー王の参道よりクフのピラミッドを見たところ。 

このピラミッドには本来の入口と後の時代に開かれた入口の2つの入口があります。現在観光客は、下側の「後の時代に開かれた入口」から入場&観光します。
 
本来の入口はピラミッドの中心軸より東に7.29mずれています。
下の入口は9世紀にアル=マムーンが開いたとされています。
 
現在、観光客が見れるのは
入口→上昇通路→大回廊→王の間
のルートのみです。

Guardian's Egypt
 

Guardian's Egypt

本来の入口 

Guardian's Egypt

 上昇通路は(下降通路から上方通路が簡単に発見されないように)花こう岩のつめ石によって隠されていました。
 このため、アル=マムーンがクフ王のピラミッドに入る以前は誰も上昇通路に入っていないはず、といわれています。
 しか〜し!!、アル=マムーンが開けたとされる通路はこの花こう岩のつめ石をうまく迂回するような形で上昇通路につながっています。このことから、アル=マムーンが開けたとされる通路は、アル=マムーンがクフ王のピラミッドに入る以前から開いていた(ピラミッドの構造を知る古代人によって開けらた)と考える人もいるようです。
 
左の写真は上昇通路に入るところです。
ここでは、上昇通路を隠すためのつめ石を見ることが出来ます。
 
上昇通路の幅は約1.05mととっても狭くて、登る人と下る人がすれ違うのがとっても大変です。

Guardian's Egypt
 

 

Guardian's Egypt

↑大回廊を登ったところからの眺め





上昇通路を登ると大回廊(46.7m×2.1m、高さ8.74m)に出ます。
ここではスネフェル王のピラミッドで見られる持ち送り積み方式が採用され、7段からなる壁は約7.5cmずつせり出しています。
 
この、持ち送り構造の天井の幅は結構広めに作ってあります(ゆるやかな持ち送り積み構造って感じ。。) 個人的には赤のピラミッドみたいに天井の幅が狭めに作ってある方が好みです。。。




Keizo's Home
 






大回廊の両側にはベンチみたいな段があり、このベンチと壁にはそれぞれ等間隔に穴が開けられています。これらは、上昇通路をふさぐためのブロックをおさえておくための梁の受け口と考えられているようです。


Guardian's Egypt

大回廊を登りきると、前室にたどり着きます。
前室の側壁には3枚の花こう岩の落とし石が、侵入者が王の間に入ることを阻んでいました。
 
Guardian's Egypt  
下から見たところ

Guardian's Egypt》 北側

Guardian's Egypt》 南側
 

Guardian's Egypt
 


Guardian's Egypt

 
Guardian's Egypt
 

Guardian's Egypt
 

Guardian's Egypt

王の間(10.5m×5.2m、高さ5.8m)には赤色花こう岩でできた石棺(長さ1m98cm、幅68cm、深さ87cm)が残されています。この石棺には石棺の蓋を取り付ける際の穴が開いています。
また、石棺はピラミッドの南北の中心軸上にあります。
 
王の間への入口は石棺よりもサイズが小さいので、石棺は後から運び入れられたものではなく、ピラミッド建設時に作られていたと考えられます。
 
また、王の間の南北の側面には通称「通気孔」と呼ばれる穴が開けられており、外部へ通じています。
 
王の間の天井の上にはさらに5つの空間があり(重力軽減の間と言われている)、そこからはクフの名前のカルトゥーシュが発見されています。
 

ここまでが、観光客が観光可能な場所です。しかしクフのピラミッドには他にもいろいろな空間が発見されています。
 
その1つが王妃の間(5.8m×5.3m、高さ6m)です。
下(一番左)の写真は大回廊から王妃の間へ通じている通路です。王妃の間はピラミッドの東西中心軸線上に位置しており、東側の壁には高さ4.7mの持ち送り構造の壁龕があります(下中央の写真)。王妃の間にも南北の側面に「通気孔」がありますが、こちらは途中で下(一番右)のような2本の銅製のピンが埋め込まれた石灰岩の栓に突き当たってしまい、現在調査中とのことです。

Guardian's Egypt

Guardian's Egypt


Guardian's Egypt
 

 
クフのピラミッドにはもう一つ、地下の間(14m×7.2m、高さ5.3mを計画していたと考えられている)と呼ばれる空間があります。
この地下の空間の南側の壁からは通路が延びていますが未完成で行き止まりとなっているそうです(下中央の写真)。この地下空間の役割もはっきりしていません。

Guardian's Egypt

Guardian's Egypt

Guardian's Egypt
 


 

クフのピラミッドの周辺には、葬祭神殿跡、王妃のピラミッド、衛星ピラミッド、マスタバ群、船坑をみることができます。ピラミッドの中も楽しいと思いますが、ピラミッドの周辺をぐるぐるすると楽しさ倍増間違いなし!
ちなみに王妃のピラミッドやマスタバのいくつかは内部を見学することができます。

          クフのピラミッドの東側の風景
            
The Ancient Egypt Site》

   


↑クフのピラミッドには一部化粧石が残っています。

 
↓クフのピラミッドの東側からはギザの町並みが見えます。
 

クフのピラミッドの東側には葬祭神殿の跡があります。
上&右の写真は王妃のピラミッドと、葬祭神殿中庭の黒色玄武岩の床です。
 
クフのピラミッド東側
からの眺め。 
 
 

ヘテプヘレス王妃のピラミッド(GI-a)(上)とその中(右) 
 


↑ヘテプヘレス王妃のピラミッド(GI-a)の船坑
←ヘテプヘレス王妃の墓? 
 

 

王妃のピラミッド。
←クフ王のピラミッド側から見た
↑カフラー王のピラミッド側から見た。
 

↓ピラミッド建設時の跡??
(もちろん金属の方ではなく、石の方。。)


衛星ピラミッドの跡。 


 
 


衛星ピラミッドのキャップストーン


↑↑船坑  

 


 



←↑王妃のピラミッド(GI-c)のイシス神殿跡。
↓ 王妃のピラミッド(GI-c)の一部
 

 

 
 

《イドゥのマスタバ》〜G7102〜東のマスタバ
   


 
 

  
 


イドゥとその家族の像


カル?


クフのピラミッド名

 

供物を受け取るイドゥ
下の石は供物(ヘテプ)の形。 
 

《カルのマスタバ》〜G7101〜東のマスタバ
   
   

クフ、カフラー、メンカウラーのピラミッド名が見えます。
壁には埋葬の儀式の絵が描かれています。
   
   
   

セシェムヌセルのマスタバ
   

ピラミッドとマスタバ。太陽の船博物館も見えますね。

  
 
←←←
墓守さんが、この穴の下に入っていいと言ってくれたのですが、、、かなり狭そうだし、入る場所じゃないような気がして、、、、、遠慮しちゃいました。。
入っておけばよかったかなぁ??
それとも墓守さんはチップ目的でそう言っただけ?? 
 

西のマスタバ
   

残念ながらCloseでした。
   

《太陽の船博物館》
   
  太陽の船博物館の横の
ブロック。
落書きが書かれています。 
   

 
   
   
まだまだ、ぐるぐるすると、いろいろなものが発見できそう!
次回行ったときも、懲りずにぐるぐるしよう!!


このページを作成するにあたり、主として「
The Ancient Egypt Site」「ピラミッド大全」「図説ピラミッド大百科を参考とさせていただきました。 

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