カフラー王のピラミッド  カフラー王は偉大なり〜    ギザのMap  

●作った人:カフラー
●年代:(第4王朝)
●本来の高さ:143.5m
●現在の高さ:136.4m
 
なお、このページを作成するにあたり以下のHPより写真をお借りしました。
●「
Guardian's Egypt さん(★)
●「
The Ancient Egypt Site 」さん(☆)
 

(☆)

カフラー王のピラミッドも、地上約12mの入口および地表面の入口と、入口が2つあります。現在、観光客は下の方の入口から入場&観光します。

(★)
 

下の入口から下降通路を下っていった水平通路の右手には副室(10.41m×3.12m、高さ2.61m)への入口があります。
副室への入口には柵があるため、通常の観光では副室まで降りていくことはできません。副室の役割は不明で、セルダブのような役割を果たしていたと考える人もいれば、供物をおさめるために使用されていたと考える人もいます。
水平通路の左手の壁にはくぼみがあります。

(★)

(★)
 

        (★)
    
玄室(14.15×5m、高さ6.83m)に掘られています。黒色花こう岩の石棺は玄室の床面に敷かれた舗石にはめ込まれています。
玄室の床には石が敷かれている部分と、石が敷かれていない部分があるため、歩く際に注意しないと、とっても危ないです。

(★)
 

(★)
 

(☆)

ピラミッドの東側には葬祭神殿の跡が残っています。
葬祭神殿に外側には5つ(北側に2つ、南側に3つ)の船坑があります。また、この周辺ではカフラー王の王名が刻まれたブロックが転がっています。
ぐるぐるするには最高の場所ですね!!

(★)
 


左側:カフラー
右側:ウセルイブ(ホルス名)

この下には二女神名(ウセルエムネブティ)が彫られていたのでしょうか??


船坑の1つ。

カフラー王の葬祭神殿からスフィンクスを眺める。。   

(☆)

カフラー王の参道を下ると河岸神殿にたどり着きます。このカフラー王の河岸神殿は保存状態がとってもGOODです。
 
カフラー王の河岸神殿は巨大なブロックを使用して作られた核を赤色花こう岩で覆って仕上げられています。
 
入口(2つあります)から入口の間を通るとT字の広間に出ます。この広間は1つのブロックで作られた花こう岩の角柱16本が天井を支えていました。
T字の広間には壁に沿って23個のくぼみが作られており、カフラー王の像がはめ込まれていたと考えられています。ただ、くぼみは23個なのですが、T字の広間の縦棒部分に作られたくぼみは他のくぼみよりも大きいため、像2つ分と考えられています。つまりカフラー王の像は24体あった(24時間を表す?)という説もあるそうです。
 
この河岸神殿は、階段を登ると屋根に出られるようになっていたそうです(すごい!!!)。


    T字の広間の写真。
赤色花こう岩で仕上げられた壁には隙間なく、キレイに作られています。

 (☆) T字の広間を上からみた写真。

核のブロックを花こう岩が覆っているのが分かります。


    T字の広間の写真。
角柱が1つのブロックで出来ているのが分かります。
    カフラー王の河岸神殿の前の風景。

カフラー王の河岸神殿の前には埠頭があり、埠頭から河岸神殿の2つの入口まで傾斜路でつながっていました。この2つの傾斜路は南北に走る運河を超えて河岸神殿の入口まで達していたようです。
河岸神殿の横の傾斜路からスフィンクスの南側に出ます。
 
スフィンクスの鼻は壊されていますが、誰が壊したのかは不明です。ただ、スフィンクスの顔の傷(一番右の写真からも、2箇所くらいに深く鋭い傷があるのが分かります。)から、ノミや棒によって鼻が引き剥がされたと考える人もいます。
 
スフィンクスの胴体は顔のバランスと比べるとちょっと長すぎる(胴長?)な感じを受けます。これはスフィンクスの胴体部分の地層が柔らかい層を貫いていたため、胴体を長くし対処したと考えられています。
 
 

スフィンクスは古代より修復が繰り返されてきたため、よく見るといろいろな色の石でつぎはぎがなされていることが分かると思います。

 スフィンクスの髭(古代の王の付け髭、縦の髭です。)の大部分はイギリスにもって行かれてしまい、大英博物館で展示されています。(落ちていたので拾ったそうです。。ジェントルマンの国なのに髭を持っていくなんて。。。)
髭の一部はエジプト考古学博物館でも展示されています
(1F51号室)。
 
18王朝時代に行われたスフィンクスの修復時に、スフィンクスの髭の下の部分にアメンヘテプ2世の像が追加されたようです。確かに言われて見れば何かの跡があるように見えるのは私だけ??(右の写真)
 

(☆)

   


スフィンクスの前にはスフィンクス神殿があります。

(★)

スフィンクスの前足の間にはトトメス4世によって建てられた「夢の碑文」があります。一般の観光客はここには入場できません。一部のツアーでは「スフィンクス足元エリア入場」を売りにしているものもあるので、そのようなツアーに参加したら夢の碑文が見れます。ただ、そのようなツアーは高いので私には無理ですが。。

(★) 夢の碑文


カフラー王の河岸神殿の脇にはマスタバがあります。
 



このページを作成するにあたり、主として「The Ancient Egypt Site」「ピラミッド大全」「図説ピラミッド大百科を参考とさせていただきました。 

Home

遺跡 Top