ラモーゼ  〜TT55〜                                                                                                    

《ラモーゼとはどんな人??》
第18王朝、アメンヘテプ3世〜4世
(イクナトン)の時代に宰相であった人物。
テーベ市長も兼任し、晩年には神官団長
もつとめた人。
 
ルクソールのこの墓は未完成のまま放置
されています。というのもイクナトンが
アテン神に傾倒し、アケト・アテン
(アマルナ)へ遷都した際に、ラモーゼも
アマルナへ移り、アマルナで新しいお墓を
作ったためです。
 
ちなみにアマルナにおけるラモーゼのお墓は南の岩窟墓群(No.11)にあります。
 
このお墓の見所は3つ!!
@ラモーゼの葬儀の場面。特に泣き女(上の写真)が有名
Aラモーゼやその妻、貴族達のレリーフ。
Bそして何といってもアテンちゃん!!!

@入口の左手(南西)に、ラモーゼの葬儀を描いた場面があります。
ここでは召使達が遺体を収めた棺や副葬品を運ぶ様子や、泣き女達の様子が
描かれています。泣き女とは故人が亡くなったことについて悲しみを表し、
葬儀を盛り上げる(?)ために、雇われた女性達です。
意外に小さい絵なので、見逃さないように注意してください。

Aラモーゼやその妻、貴族達のレリーフは主に入口のある側の壁にあります。
彩色は目を強調するために、目&眉が描かれているだけですが、レリーフが細かいです。髪の毛とか・・・すごすぎる・・・・・・。。。。(下の写真)
ここに描かれているラモーゼは、アマルナにあるラモーゼのお墓の入口に描かれている、
ラモーゼのレリーフと似ている(本人を描いたのだから、当たり前と言えば当たり前
でしょうが。。。)と思います。なんかクールな感じが。。。とっても。。。。

Bイクナトンの時代を生きた人のお墓らしく、アテンちゃんがいますよ!!!
アマルナまで行かなくても手軽に楽しめるアテンちゃん!!!最高!!!!
 
   
アテン神の名前は削られています。
アメンヘテプ4世(イクナトンへ改名前)の名前をみることが出来ます。
  
 
ここには、「偉大なる王妃、上下エジプトの女主」という称号が書かれているように見えますが、ネフェルティティの名前が書かれていたのでしょうか???


このページを作成するにあたり、主として王家の谷〜テーベの神殿とネクロポリス図説 古代エジプト2 「王家の谷と神々の遺産」篇」を参考とさせていただきました。


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