玄室の様子。
ラムセス9世 〜KV6〜
ラムセス9世は20王朝のファラオです。治世は18年と、そこそこ長いもののようですが、カルナック神殿には大祭司アメンヘテプがラムセス9世と同じ大きさで描かれるなど、
権威は低下していたらしいです(そもそも、テーベではアメンヘテプの勢力が巨大化しており、ラムセス9世は下エジプトのデルタ地帯に暮らしていたという説もあるほどです)。
見所は以下の3点。
@第3通路および玄室の天体図天井。
A玄室の壁画がラムセス6世(KV9)と似ている点。
B入口入って右手手前の付属室がKV55にぶつかっている点。
天井は、「昼の書」「夜の書」で装飾された天体図天井。
ヌト女神の身体を、太陽神ラーが太陽の船に乗って航海する場面が表されています。
日没とは、太陽がヌト女神に飲み込まれ、太陽はヌト女神の体内を
太陽の船に乗って航海することと考えられていたようです。
Osiris Express
太陽の誕生について書かれた「地の書」の数節が描かれています。
ラムセス6世のお墓ほどではないですが、なかなか見ごたえのある、キレイなお墓です。
王家の谷は1枚のチケットで3つのお墓に入れますが、チケットで入れる3つの中にランクインさせても良いお墓だと思います。
墓の概要や、見取り図はテーベマッピングプロジェクトHPをご覧ください。
このページの写真は「Keizo's Home」 さんと、「Osiris Express」さんより いただきました。
このページを作成するにあたり、主として「王家の谷〜テーベの神殿とネクロポリス」「図説 王家の谷百科」「図説古代エジプト誌
古代エジプトのファラオ」を参考とさせていただきました。
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