コムオンボ                     

アスワンから約60km北にある、プトレマイオス朝時代の神殿。
このあたりでは18王朝のトトメス3世の遺物が発見されているらしいですが、
現存する神殿はプトレマイオス6世からローマ時代の皇帝へと受け継がれて
完成したものです。

この神殿はワニのセベク神と、ハヤブサのハロエリス神がまつられているため、
入口や列柱室、至聖所など2つづつあるところが特徴です。

左の写真の向かって左側がハロエリス神、右側がセベク神の入口です。 

この神殿で必見のPOINTは以下の3点。

 
@神殿に刻まれている暦
         
古代エジプト時代にも、吉日やその日をつかさどる神、
注意事項などが神殿の壁やパピルスに書かれていたそうです。

古代エジプト時代には1年を3つの季節(アケト・増水期、
ペレト・播種期、シェムウ・収穫期)にわけていました。

上記写真を拡大したのが右です。簡単な日付の解説を書いてみました。

 
A医療道具&分娩のシーン
      
上の写真: 分娩シーン(左側)や医療器具(中央)が描かれています。
右の写真: 医療器具の拡大写真です。

 
 
Bワニのミイラ
神殿入口、向かって右側にある倉庫にはワニのミイラが展示されています。 
狭いので、人がたくさん、ぎゅうぎゅうです。
船で神殿を観光する場合など順番待ちの長〜い列ができてたりします。

夜にはライトアップされてとてもキレイです。


  

  "うろこ"が描かれてたりします。  


ナイロメーターもあります。


柱の上部に注目しても面白いかも。

 

この神殿、レリーフがきれいに残っていますし、2009年からコンボイによらずに自由に訪問できるようになったらしいので、
是非ゆっくり、ぐるぐるしてみてください!


このページを作成するにあたり、主として「図説 古代エジプト2 「王家の谷と神々の遺産」篇を参考とさせていただきました。

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