ハトホル神殿 多列柱室には、ハトホル柱があります。 この神殿は、階段を使って屋上へ上がることができます。 屋上にある礼拝堂の天井には、黄道十二宮図のレプリカがあります。実物はフランスのルーブル美術館にあります。 ←黄道十二宮図のアップ 神殿には地下室もあります。 メナト(儀式用の首飾り)が描かれています。 神殿に彫刻されているヒエログリフはちょっとリアルな感じ。 遺跡
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この神殿の見どころは以下の5つ。
@ ハトホル柱
A 外側多柱室の天井
B クレオパトラ&カエサリオンのレリーフ
C 地下室にある電球のオパーツ
D 屋上&黄道十二宮図のレプリカ
ハトホル様の頭の上にあるのはシストルム(儀式で使用する楽器)です。
残念なことにハトホル様のお顔の多くは破壊されています。
天井には、黄道十二宮の象徴や、太陽を飲み込むヌト女神が描かれています。
現在、天井はクリーニング中です。クリーニング前の天井は黒く汚れていますが、
クリーニングが完了したところは、色がとってもキレイで彫刻もよくわかります。
↓天井のアップ。
階段は上り用と、下り用があります。
右下の写真では、壁画に描かれている神官たちも供物を持って階段を上っています。
↑↑↑屋上にある、キオスク。
本来はもっと上に上がれるのですが、観光客が入れるのは、ここまで。
神様たちは、もっと上の屋上に上っていきます↓↓↓
黄道十二宮図は、エジプトの星座と外来の星座が融合した占星術的な像や象徴が彫刻されています。
↑↑ ハトホル神殿の屋上からの眺め。
ここには、とってもおもしろい、壁画があります。
ちなみに、首飾りはとっても重いので、前後のバランスを
とるための平衡錘がつけられています。
よく、電球の壁画と言われる、オパーツ。
でも、よくよく見てみると、蛇です。この蛇はエドフのホルスと
ハトホル女神の息子さんで、「イヒ(ホルス・セマァ・タウィ)」さんです。
彼が再生&復活している場面とのことです。
個人的には、この蛇くんよりも、ジェド柱はじめ、みなさんが、蛇くんを
一生懸命持ちあげているところが、面白いとおもったのですが。。。
がんばって持ちあげている様子。
蛇くん、ロータスから、飛び出しているところ。
神殿外側、裏手には、クレオパトラ7世と、カエサリオン
(カエサルとの息子)が描かれています。
ハトホルの標章。何世紀にもわたり、巡礼者たちが
触れたため、かなり削れてしまっています。
屋根から雨水を排出するための吐水溝。
厄除けのライオンの頭部の装飾があります。
神殿裏手には、イシスの誕生殿があります。
神殿の東門。
エジプトにおいて、多くの神殿はナイル川に向き合う
ような形で建てられています。このため、エジプトの
多くの神殿の縦軸は東西を向いています。
この神殿もナイル川の方を向いて建てられていますが、
この辺りのナイル川は向きが変わっていることから、
神殿の縦軸は南北を向いています。
よくよく見ると、カルトゥーシュの中が空欄だったり、「ペル・アア(ファラオ)」と
書かれているものがあります。カルトゥーシュの中には通常、王様の名前を
書くものなので、空欄にしたり、ファラオと書いたりするのは珍しいです。
2009年より、コンボイでの移動が緩和されたようです(日中であれば、コンボイ不要)。
このため、集団行動をしなくてよくなったので、観光時間はたっぷり取れるようになりました。
ハトホル神殿は、壁や天井に面白い絵がたくさん描かれているので、是非時間を気にせず、じっくりお気に入りの絵を探してみてください!!
このページを作成するにあたり、主として「古代エジプト神殿大百科」を参考とさせていただきました。